美術と暮らしを考える会 議事録まとめ🐬

昨年の11月に、有志で生徒のみんなで、

油絵学科に所属している方や、油絵などで制作活動をしている方が集まって、

 

 

『美術と暮らしを考える会』を開催しました🕊️ 

 

 

 

なかなか普段の授業や日常では深掘りできていなかった、 

 

制作と、制作以外の作家活動における振る舞い方を来てくれたみんなで話を持ち寄って、 

 

ルールやマナーはあるのだろうか?

どうやって作家活動を続けるのだろう?

卒業後の進路は? 

 

などを、話しながらお互いの制作スタイルや方向性について語り合いました。 

___________

今回の交流会では、15名の方が来てくださって、

学年、学科も違う新しい出会いもあり

先輩や他学科のつながりも、横のつながりも広がりました。

今回はその生徒交流会の中で出てきたお話を簡単にまとめたものをここに共有いたします!

上手にまとめることができず、箇条書きのメモのようなままですが💦

こんな話題だったんだ!という感覚で見ていただけますと幸いです🙇 

 

 

【作家活動】

・梱包の仕方、価格の決め方、作品販売の証明書や請求書など
スタンダードを学校で一度授業として共有するのがいいと思う!

・絵画の価格の相場って?

ギャラリーと売上の取り分50 50 の場合
スタートは30号まで 号単価5000円、

個人取引の場合は1500~3000円スタート

30号より上は面積比率を考えて 割安にしていく

キャリアが積み重なるにつれて、徐々に値上がりすることが多い。
一度あげると下げにくい。

・展示の誘い、制作依頼、作品の購入、の申し出などがあった時、信頼できる人かを確認するには?

海外のギャラリー、あまり知らないギャラリーからの誘いがあった時、
ホームページやギャラリーの展示の様子、住所など情報をよく確認する

やりとりは口頭や電話ではなく履歴の残るメールや書類を残す
(メッセージの取り消しや編集機能のあるSNSのDMは注意)

海外ギャラリーは税金がかからない?

海外への送料は30号3枚ほどで10万円だった

・ギャラリーやアートウォッチャーなどフォロワーが多くても 発信する情報を鵜呑みにしない

・作品の販売や仕事の取引がある時トラブルを防げる証明書類

○作品証明書 

○確認書、同意書

・購入者様の情報(氏名、電話、メール、届け先住所)
・送料や箱、黄体代の負担者の確認
・お引き渡し日の目安
・お振込期限と振込先の口座確認
(必要であれば、公正な取引のために 転売、譲渡の禁止期間を設定する。1~3年ほどが多い気がします)

個人用とは別に仕事用のメール、作家活動用の口座などを別で用意すると良い

・作品の裏にサイン、制作年、タイトルを書くと良い

・作品を一度自分で買う経験をすると参考になる。

【進路相談】

・就職しながら制作はできる
体力と気力次第だけれど、本当にやりたい人はやっている

・一気に働いて、一気に休んで制作するスタイルの人もいる

・美術関係の就職先を選ぶ人も美術とは別の職業を選ぶ人も両方いる

美術館、ギャラリースタッフ、キュレーター、 額縁制作 社員の人もアルバイトの人もいる
直接美術ではないけれど、興味のある分野でお店に通い詰めていたらそこから働くことになった人もいる

・就職活動を4年の院試終わりにする人もいる、
仕事自体は選ばなければ見つかるが、ギリギリに急いで合わないところに入ると精神的に辛かったり、待遇や条件が悪くなりやすい

・自分がグループとして働くとして、どのポジションが得意か自己分析をするとよい(リーダー、サポーター、アイディア、作業が得意など)

・優れた技術を持っていない。。と不安にならなくても大丈夫、会社はある程度の技術があればOKで、
性格や人格で合う人が選ばれることもある

・キャリアセンターでポートフォリオ例を見ると勉強になる

・自分の一番大事なことが何か、ゴールを考える 
そのための手段として、進路を院進か就職か、フリーなのかどれが一番なのかを決める

・死ななければとりあえず大丈夫

・転職時代 一生同じ会社に勤めなくても大丈夫

・自分のやってきたことと 自分の興味関心ごとを続けていたら、
かけ合わさった時に他の人が持ち合わせていないスキルのある希少な人材になる

・好きなことは続けるべき 
人から見てどうかではなく自分にとって価値あるものを極める
一見繋がらないように見えることも 続けているといずれ組み合わさって大きなものになることがある

その他

・私たちの世代と先を行く上の方の世代とは時代や状況が違う。
上の世代の方とやり方が違うところもあっていい。

・展示に出す、SNSを活用するなど、知ってもらう機会を増やす

・鑑賞者との距離感を考えることが大切

・作品に関係ないことで作者との関わりを持つことや他の目的で来る方もいることがあるため、望まない関係にならないようにする。